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世界で生き残るということー自由でも、何が起きても「自己責任」が取れる人

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今日の写真、Brimsfield, マサシューセッツ州、アメリカ
ボストン、ローガン空港から車で約3時間。
外国人がほとんどいない、小さな田舎町に突然姿を現す「幻想的な湖」である。

 

みなさんこんにちは、くどうみきこです。

今日は、ちょっと違うことをお話したいと思います。

最近、日本でも「海外就職」というのがじわじわと広がってきているようで、

単一民族を好み、違うことをしたり人とは違う考えは排除されやすい日本の社会の中で

「世界に挑戦する」 日本人がこれからどんどん世界にでていくことはすごくいいことだと思いますし、そういう人たちをこれからも応援しています。

 

台湾で育ち、長い間海外を飛び回り

「自分のマインドは日系人だから、日本人の考え方にはいつも疑問を感じる」

と言うことをよく口にしていた父の影響をうけたのか、私には

「日本人を、そして日本という国を、(良くも悪くも)常に外側から見てしまう視点」が幼い頃から身についています。

そんな中、改めて思うこと。

 

「何をやってもいいけれど、海外で長い間生き残り成功していくために

絶対に守らなければいけないルールがある。

それを踏み外した人は、どんなに素晴らしい業績を残していても

仕事でも、人生でも決して成功者にはなれない」 という厳しい現実です。

そういう人に限って、「今は失敗して全てを失ったけど、またやり直せるから大丈夫」というような

海外での生活を修羅場を乗り越えた人が口にする独特なポジティブ観でのりきっていくのでしょうが

そのために失ったものがどれだけ大きいのかわかっていないのだとしたら、回りにも社会にもただの迷惑な存在でしかならないという厳しい評価。

「そんなのわかっているよ」と、まだ「行動していない人」や「行動しないで、口ばかりの人」の一部の人も

そう言うかもしれません。

しかし海外に長くいると、「信じられるのは自分自身だけ」「人の話は信じない」「目に見えないことは信じない」といった、個人の部分を強く持っていかないと特に異国の地で生きていくのは難しいため

「何が社会的に正しいのか」

「自分がしていることが、社会にどういう影響を及ぼすのか」

といった「グローバルな視点」を見失ってしまう場合もあるのです。

日本から離れて、海外で生活しているのにもかかわらず

自分の好きなように長く生活して、ただの超わがままになって帰ってきて

周りから孤独感を感じて日本に嫌気がさして、また逃げるように海外へ行ってしまう人とか

海外滞在が長いから、海外で色々な経験をしたから国際人になれるとかグローバルな人材になれるということとは全く違うのです。

厳しいことを言うようですが、英語が話せるようになって帰ってくるだけでは問題外ですし、

「海外で起業します!」「海外でフリーで仕事してます!」といっても、現時法人も作らず個人事業としても現地のビジネスビザも取らず、ただ自由に活動している」というのは

起業家でもなんでもなく、ただのLoser です。(これは私独自の意見ではなく、国際社会で共通した見方です)。

最近、ノマドという言葉がはやっていますが、本当に「ノマドとして生きている」人はまだ日本ではごく限られたわずかな人だけであり、残念ながら多くのほとんどの個人はNomadとLoserを勘違いしています。

では、NomadとLoserの何が違うのか

わかりやすく言えば、「自由に生きても、何をしてもいいけれどいざというときに自己責任が取れるか」

ということです。

たとえばーこれは実際にあった話ですが

日本に嫌気が差し、アメリカに飛び立ったある一人の写真家がいました。

彼は最初から日本で活躍したり、日本人に売り込むことは全く眼中に無く

「世界の発信地」ニューヨークで修行を積み、そのうちに腕が認められて

ニューヨークではちょっとした「名前が知られた」日本人フォトグラファーとしての実績がめきめきついてきました。

彼は、日本を離れアメリカという国でキャリアが認められ、成功への階段を確実に上がっているかのように見えました。

しかし現実は・・・そうではなかったのです。

なぜなのか?

 

彼は観光者としてアメリカに入国し、オーバーステイ(不法滞在)していたのです。

観光ビザで滞在できるのは90日。

1日でも越えていた場合、一度アメリカを出ると2度とアメリカに入国出来なくなります(正確には、他の対処法がありますが例外を除き、ほぼそれ以降のアメリカへの入国は難しいと思っていただいて間違いありません)

彼が、ただのLoserとして「社会的に屈折した立場で」過ごしているだけならまだよかった?のかもしれませんが

名声が上がると同時に、海外への取材やオファーが増えてきたというのに、

オーバーステイしているために、一度出国したら2度とアメリカには戻れない。

フォトジャーナリストにとって、「外へ動けない」というのは大きな致命傷です。

彼は、せっかく今まで築き上げてきた海外での実力と才能を、オーバーステイという「反則」のために全てのチャンスを失ってしまったのです。

(その後彼がどうなったのかは、わかりません・・・)

 

こういった「不法滞在」の問題は、日本人にはあまり縁のないように聞こえる話かもしれませんが

先進国に長期滞在している旅行者、(特に先進国に)滞在している日本人にも実はちらほらおきている問題のようです。

不法滞在者の問題は各国で色々な対策がとられています。

たとえばーアメリカではオバマ政権で「不法滞在の移民をある一定の条件をクリアすれば合法として認める」というような法律も採択されたようですが、

それでも、ルール違反をしたものに対しては厳しい見方をされるのが特に欧米社会です。

 

これから海外へでる皆さんへ。

海外は日本と違い、色々な自由やチャンスがあります。

しかし、それらに必ず伴うのは「自己責任」です。

自己責任が取れない人は、本当の自由を手に入れることは絶対に出来ません。

(私はこのことを16歳のとき、一人でアメリカにいったとき起きた色々なハプニングを通して実感しました。それ以来、とくに日本社会に対しての見方もかわったのかもしれません)

 

小うるさいようなことを言っているだけのように聞こえる方には、それまででいいと思いますが

海外で「本物のチャンス」を逃さないために、絶対にまもらなければいけない最低限のルールは守る。自由やチャンスを生かせるということは、全てが自己責任でもある ということを常に忘れないで頂きたいなぁ・・・と思います。

読んでいただいてありがとうございました。それではまた!
「日本のために、世界のために何ができるか」
10000箇所を周るプロジェクト
くどう みきこ