詫びさび(WABI-SABI)を制する者は世界を制す

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今日の写真: 朝の新宿、東京
こういう「いかにもトーキョー」な風景を見かけると思わずシャッターを切ってしまい、撮りためています。
外国人に「東京ってこんな街」と写真を見せると、英語が堪能でない私でも話の話題ができてコミュニケーションがスムーズに運びます。

 

 

こんにちは、くどうみきこです。

以前から何度かブログでもお伝えしましたが、私は高校卒業後「受験勉強から逃れるために」大学へ行かず専門学校への道を選びました。

文化服装学院への進学を決めたと同時に、色々な人から「文化行くの??課題、すごい大変らしいよ。大学と違って入るのは簡単なんだけど卒業するのが難しいんだって。最終学年までに半分近く退学していくらしいよ。睡眠時間毎日3時間くらいしかとれないんだって。ホントに行くんだ・・・頑張ってね!」と心配と励ましのお声をたくさんいただいたことを今でも覚えています(なんだか私、こういうの多いですね・・・笑)

実際、当時の文化服装学院で私が所属していたクラスでは、1年目で3分の1くらいが辞めていきました。

入学時は、もちろん多くの人が「ミシンもよく使えない」という人も少なくない中で、当時の文化は「スパルタのような」授業が待っていました 笑 (というと、言い過ぎですが確かに仮題が多く、明け方まで課題をこなした日が何度あったか覚えていません)

学校ではミシンが足りず課題はすべて家で行わなければならないこと、1年目でスーツ、コートといった重衣料、フォーマルなドレスの縫製まで入るため、本気で服が好きな人でないと残っていくのは難しい環境だったのです。 (今は、時代の流れもあってか随分課題の量も緩和されてきているようです)。

アパレル業界というのは、華やかな印象の割にたいへんハードな業界です。

休みも不定期ですし、遅くまで残業は当たり前。学生時代のバイトは「社会保険なし、残業手当なし、ボーナスなし、有給なし、休憩わずか」なんていう仕事もあり、休みの日は寝て終わり・・・なんていうことも珍しくありませんでした。

それでも、今振り返ると無難な大学に行って無難な学生時代を過ごさず、タイガーマスクみたいな恰好の人がそろそろ歩いていたり、全身黒づくめの先生あり、オカマ(ゲイ)の同級生あり・・・といったバラエティ富んだ中で感性が柔軟な時代を過ごせたというのは、ある意味とてもよかったと思うのです。

文化の学生のときに色々な先生に教え込まれたのはデザイナーは詫びさび(WABI=SABI)を表現できることが重要である、色々な美をよく見て研究しなさい、ということでした。

どういうことかというと、「日本人は日本の詫びさびの世界を、自分なりでいいから服創りの中で表現できるようになりなさい」というのです。ですので色々な写真集を見たり、色々な素材に触って、素材を加工して色々な風合いを試してみたり・・・

実際にやってみるのはかなり大変でしたが、当時の川久保 玲さん(コムデギャルソン)、山本 耀司さんなどのスタイルが正にそうでした。外国人デザイナーだと、当時「アントワープブーム」を巻き起こしたドリス・ヴァン・ノッテン、アン、デュムルメステールなどの若手デザイナーもそれに近い路線だったといえます。

「詫びさび」というのは日本のことばからきている世界に通用する文化です。

たとえば数十年前の洋服が自然に色が変わり、素材感が変わり、風合いが変わるけれども新品の時とは違った味をまた醸し出している・・・「この違いがわかる」「この美しさが分かる」のは日本人だけだといわれています。 (以前、私がしていた古着(ビンテージのバイヤー)というのは正に、この感性を求められる仕事だったわけです)

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原宿の裏通りで見つけた、アンティーク風のドレスと子供用の着物のディスプレイ

 

たとえば、欧米人は「桜が咲いていくときを最も美しいと思う」と言われますが、日本人は「桜が散っていく時をを最も美しいと思う」といいますよね?

この独特の感覚は、間違いなく世界に通用する日本人の強みです。

アートが好きな外国人なら、WABI-SABI と聞いてすぐに理解する人もいると思います。

WABI-SABi という言葉を知らない外国人にも、「日本って、こういう文化があるんだよ」

と言って日本の「詫びさび」にまつわる写真を見せてあげたりすると、英語表現力が多少劣っても相手とのコミュニケーションが深まるのは間違いありません。

振り返ってみればー32歳まで英語が話せなかった私は、ファッションの勉強や仕事を通して学んだ「詫びさび」や日本独特の美しさ、東京独特の面白さなどを「自分の足りない語学力の代わりに」 色々な外国人にアピールしていたように思います。

それも、短期間で多くの外国人と交流ができるようになったひとつのきっかけだったのかもしれません。

 

詫びさびを制する者は、世界を制す

これは、私が原宿の古着屋で店長をしていた時に社長が言った言葉ですが、未だに私の心に根付いています。

 
日本のために、世界のために何ができるか」
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くどう みきこ

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