「世界に挑戦する人にしか絶対にわからない」こと 世界へ挑む日本人ラスベガスへの道 9

semi final

2013年シンシナティ・セミファイナルの舞台裏にて。
ここでマイク係にマイクをつけてもらい、順番を待つ。
スピーカーのスピーチと観客の笑い声が、最高に緊張感をあおる「世界に挑戦する人しか立てない」場所の一つ—-ラスベガス国際大会セミファイナルまであと28日。

 

 

なぜ、あなたはTMC(トーストマスターズ)でパブリックスピーキングとリーダーシップ・コミュニケーションスキルを学んでいるのか?

「人前でうまく話せるようになりたい」

「仕事でスキルアップしたい」

「学びの場として最高だから」

「英語をもっと話せるようになりたいから」

「日本人だけでなく、色々な人と知り合えるから」

「モテたいから (?)」

人により、目的は様々だろう。

田村 直樹がTMCで学びはじめた最初の理由は、今までブログでも書いてきたとおり「プレゼンスキルの上達=自分のため」だった。それが、年数と経験を経て「カイゼンをしに来る=他人と自分のため」と、より幅が広がったことで、結果として世界大会で競えるレベルにまで上達した。

2011年の世界大会出場が決まったとき、田村は前年の世界大会のDVDを購入した。

「セミファイナリストは、世界の舞台でどのようスピーチをしているのか」
自分自身のスピーチとのポジション的な違いを把握しておきかったからである。

とにかく、はじめて世界大会でスピーチをするので

「日本の代表として、恥ずかしくないスピーチをしなければいけない」

というプレッシャーが田村を取り囲んだ。

スピーチでストーリーを語るときに必須の技術キャラクタダイアログの活用、
観客(オーディエンス)をシーンのなかに呼び込み体験をシェアする技術
言葉のリズムや修辞技法の使い方から、顔の表情で言葉では伝えられないことを伝える技術など

世界大会のDVDを繰り返し見て練習を重ねることで、世界チャンピオンから色々なことを学んでいった。

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2011年、初めて参加したラスベガス国際大会でDarren Lacroix さんと共に。
Darrenさんは田村がもっとも「尊敬する」スピーカーである。
彼のDVDを見て勉強していた田村はラスベガスで彼のブースを見つけ、それに関する質問を矢継ぎ早に聞いた。Darrenはすごく熱心に答えてくれ、写真を依頼したら喜んで一緒に撮ってくれた時の1枚。
—緊張していたせいか、彼と何を話したのかは覚えていない。でもどんな気分にさせてくれたかはよく覚えていて、それは「僕でも世界チャンピオンになれる可能性が普通にある」ということだった。—

 

 

2011年は、なにもかもがすべて初めて。準備のしかたもわからない。ステージに立った瞬間何が見えるのかもわからない。
とにかくすべてがわからない中、手探り状態でスピーチをしていた— それが2011年のラスベガス大会だった。
しかもその時の会場は、会場が暗く照明がまぶしく、観客がまったく見えない。
だから笑い声は聞こえるけど、顔が見えない。「オーディエンスとコネクトする」ということがほとんどできなかった。スピーチをするというよりも、「何か見えない敵と戦っている」という中で終わった。

2013年のシンシナティはその逆だった。
準備のしかたも知っているし、ステージに立ったら何をすればいいのかも全部知っている。
スピーチの内容も自信を持っている。そして舞台に立った瞬間、自分のイメージした通りの光景がそこにはあった。照明も前回より明るかったので、今回は観客(オーディエンス)の顔がよく見える。豪快に笑っているのがはっきりと見える。

「本当にオーディエンスと会話をしているような感覚」が終始寄り添った。
その時、田村直樹は「国際舞台の上でひとり何を見ていたのか」というと、オーディエンスの表情だった。

オーディエンスが豪快に笑っていたので、それを見ているこっちが笑ってしまいそうになるのをこらえてスピーチに集中するのが大変だった。
タイムオーバーになるということはスピーチの最終章に入るところでわかっていた。

「プランBで短くまとめて時間内に終わらせる」か

「タイムオーバーになっても用意していたフルバージョンをきちんとオーディエンスに届けるか」の二択。

こんなに自分のスピーチを盛り上げてくれたオーディエンスに報いたいという気持ちが先行して、
迷わずタイムオーバーを選んだ。

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シンシナティ大会・セミファイナル終了前。他の候補者たちと共に

 

TMC(トーストマスターズ)のメンバーなら知らない人はいないであろう、田村直樹さん。

彼を知っている人ならお分かりの通り、田村さんは通常英語のセッションしかしない。論評も、コメントも、会合後の雑談まで全てが英語で終わる、ということも決して珍しくない人である。

そんな中、「トーストマスターズに来て学ぶ目的」は決して英語ができる人だけのものではない。

同時に、どんなに国内で著名人であろうが、仕事の実績を出している人であろうが

「世界の一流の舞台に立った人」にしか絶対にわからない視点や、知らないこと、モノの考え方がある。

 

私がラスベガス国際大会が終わるまで田村さんの「公認ストーカー」となり、ブログで追い続けたいと思った理由。

それは、田村さんが「有名人」「著名人」というネームバリューやブランドにとらわれることなく、世界の第一線で活躍する「世界へ挑む日本人」だからであり、その姿を「英語が分からない人」にも伝えたかったからである。

「世界に挑む日本人」は何を考え、何を重視し、何にインスパイアされるのか—

有名人では敷居が高すぎて現実味がわかない。なおかつ巨大なカネとヒトが動くのだから力を発揮してもらって当然である。

しかし、田村さんはスピーチを除けば、私たちと同じ「一般人」なのだ。

「普通の社会で活躍している」人が堂々と、しかし裏では過酷なフィードバックを重ねて世界へ挑む姿を通し

これからTMCの世界に入る人、田村さんのことは知らないけれど 「このブログで田村さんの事を知って、励みになった。自分も目標に向かって頑張ります」というすべての人たちのために—

ぜひ「念願のファイナルの舞台へ立って」また「世界に挑戦する人にしかわからないこと」 を私たちに教えてください。

日本全国の人たちが、田村さんを応援しています。

 

— 次回に続きます。

 

次回予告:「田村さんにも秘密です♪」
—「Message from someone」

 

Toastmasters International は「実践を通してコミュニケーションとリーダーシップを学ぶ」アメリカ発祥の非営利教育団体です。126か国に約31万人の会員がおり、日本国内だけでも168ものクラブがあります(日本語のみ、英語のみ、バイリンガル)
「海外で通用する人材になりたい」「ワールドワイドに人生を楽しみたい」などスキルアップをしながら同じ目的をもつ私たちと一緒に、トーストマスターズで学んでみませんか?私たちは非営利団体なので、その為の高額な費用は求めません。また、宗教団体や強引な勧誘とは一切関わりません。
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「日本から、世界のために何ができるか」
10000か所を周るプロジェクト、気長に続けます。

くどう みきこ
(2015-2016 表参道バイリンガルトーストマスターズクラブpresident)