You Decide 世界に挑み続ける日本人 トーストマスターズ世界大会2013

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Picture of the day: Darren Lacroix (ダレン・ラクロワ)
アメリカでは有名なスピーカーで、彼のスピーチに影響を受けている人も多い。
田村さんのセミ・ファイナルスピーチが終わった後、ダレンは田村さんに直接近づいてきて
You did a great job, you have good sence of humor. と言って握手を求めてきた。
(Toastmasters International Convention 2013, Cincinnati にて)

 

みなさん、こんにちは。
ここシンシナティは、熱気に包まれています。
なぜ、わざわざアメリカに来たのか
「本当の実力者が集まる世界」というのはどういうものなのか

今日は、「スピーチを通して、世界を舞台に挑み続ける日本人」のお話です。

その人の名前は・・・ 田村 直樹さん。

 

ディベートの国アメリカに、そして世界中に
スピーチを通して「常に挑み続ける」一人の日本人

いったい、「プレッシャーというものはないの?」
というくらい、なぜこの人はいつも堂々としているのだろうか?
時には、「ふてぶてしさ」さえ感じる日本人離れした態度。
現在、日本でこの人の右に出る者はいない。

彼がスピーチを始めると、観衆は一体となる。
彼が冗談を言えば、観衆みんなが笑う。
彼がシリアスな話を始めれば、観衆みんなが食い入って真剣に彼の話を聞く。

「うっかりよそ見して、聞き逃した」
などということは、彼がスピーチをしている間は存在しない。
彼の「自信たっぷりな態度」と
話からにじみ出る、彼のちょっとおっちょこちょいで、憎めない人間性と
ダイレクトに心に響いてくる、力強いメッセージ

英語がそんなに得意ではない人にもはっきりと伝わってくる「わかりやすい話し方」が
多くの観衆の共感を呼び
人々を魅了するのである。

外国人のスピーカーを含め、田村さんの「強敵」は日本にもたくさんいるが
堂々とした「ノンネイティブイングリッシュ」で
「ネイティブ」をも打ち負かす

終始表情を取り乱さず、余裕の笑顔で締めくくる。

人間だから、もちろん話しているときにミスはするのだろうが
決して取り乱さず
壁に当たれば、当たるほど
いつもの田村さんらしい、余裕な顔をして乗り越えていく。

田村さんは、そんな「世界に通用する」スピーカーである。

 

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世界から選びに選び抜かれたスピーカーの数は、約90人。
3回、3ステージに分かれ
「ワールドチャンピオン」へ進める9人の勝者が決まる。
与えられている時間は、7分30秒。
1秒でも超えた時点で、どんなにいいスピーチをしてもその場で審議外となる。
コンテンツ(内容)の他にスピーチの影響力、観衆の反応、態度、論理性、声の大きさ、発音、文法などー
8つの分野で厳格な審議が行われる。

今回、田村さんが「世界に挑んだ」スピーチ
「You Decide」。

私は同じクラブに属しているが、初めてスピーチを聞いたときは
今まで自分が10年かけて続けてきたspeakingの練習は、英語の勉強はいったい何だったのか
「その場で何かが壊されていく」圧倒的な迫力に押しつぶされた。

会社の上司に初めて仕事を任され、色々な失敗を重ねながらも
「You Decide」と言われたその一言が、田村さんの今後の人生を変えるきっかけとなる
そんな内容の話なのだが

夢、希望、家族や健康というテーマが多い欧米人のスピーチの中で
仕事の話という「典型的な日本社会」の話題が、アメリカで、そして世界中の観衆の前で通用するのか
私たち応援する側の中には、「文化の違いなどもあって、もし受けなかったらどうしよう・・」
という不安を、わずかにでも抱えていたのではないだろうか。

 

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しかし、そんな心配は「一瞬で吹き飛んだ」。

セミ・ファイナルの最終スピーカーとして舞台に臨んだ田村さんは、いつもと変わらない淡々とした表情で
You Decide を熱弁した。

一人の日本人が、堂々と話しているその姿に
いつも通り観客は共感し

私の周りに座っていた欧米人の観客も、田村さんのメッセージを体を乗り出して聴き出し
真剣な表情をしてノートに何かを書き始めた。

欧米人は、実に「反応がストレート」である。
共感した、よいスピーチには歓声が上がったり、物凄い拍手が起こるが
そうでないスピーチのときは、悲惨である。

田村さんがスピーチを終え、いつものように片手を振ってステージを後にしたとき
You Decide, It’s amazing!
と、最後は大きな拍手に包まれていた。

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最後のインタビューでも
「自分の奥さんのためにと思ったんだけど、まだ自分にはそれがいなくてね」
と、アメリカ人顔負けのユーモアのセンス。
いったい、田村さんのこの「自信」はどこから生まれてくるのだろうか。

結果発表がでた。
ファイナルスピーカーが決まるまでに、30分近くもかかるという「異常事態」。
審査員も、相当もめたのだろう。

残念ながら、田村さんの名前が呼ばれることはなかった。

おかしい・・・
あれだけ「観客も巻き込んだ素晴らしいスピーチ」だったのに、なぜ?
周りがどよめき始めた。

理由は「タイムオーバー」。

日本でスピーチをする時の田村さんは、人一倍時間には厳しく
タイムオーバーをした姿など、殆ど見たことがない。

「観客の反応が、あまりにも良すぎて」
東京で練習を重ねていた時にはなかった「観衆が落ち着くまでの、スピーチの中断」が
予想していた以上に長くなってしまっていたのだ。

しかし田村さんは舞台の上で 「You Decide」
ある決断をしたのである。

「レッドマークが出ても、観衆のためにそのまま続行する」

ファイナルに進むことだけを考えるのなら、田村さんなら途中でそうすることもできたはずだが
今回は、「観衆と一体になるために」

田村さんは、途中でカットせずに続行した。

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セミファイナル終了後、他の国の候補者たちと。
田村さんは、いつも通りの笑顔だった。

なぜだかわからないのだが
私は気が付いていた。

アメリカに着いても田村さんは、飄々としているように見えるが
実は「かなり緊張している」

偶然、日本から同じ飛行機に乗り合わせたのだが
私にはすぐにそれがわかった。

しかし、それがどうだっていうのだ
この人は、そんなことで潰れる人じゃない

田村さんの後ろ姿から伝わってくる、
「隠しこまれた緊張感」の間、ずっと何を考えていたのか

セミ・ファイナルが終わった後、田村さんに聞いてみた。

「舞台の上でオーディエンスと一体になっている自分」
「最後まで堂々と話して、勝ち残っていく自分」

羽田の飛行機の中からそれだけを考えていたそうだ。

2007年から入会されて、今年で6年目になるという
「田村さんにとって、トーストマスターズとは何か」

–トーストマスターズは僕にとっては自分を追い込むためのツールです。言い換えると挑戦できる機会を自分で作り出すためのインフラです。リーダーシップやスピーチスキルは結果としてついてくるもので、あくまでも僕がトーストマスターズを続けている理由は挑戦し続けるためです。–

田村さんにとっての次の舞台、来年のクアラルンプール世界大会はすでに始まっている。

You Decide

田村さんならできる。
更に大きな、次の舞台へ

世界中の観客が、また Naoki Tamura のスピーチを待っている。

 

Toastmasters International Convention 2013
http://www.toastmasters.org/Members/2013InternationalConvention.aspx

トーストマスターズ District 76
http://www.district76.org/ja/

※今回の田村さんのスピーチは、下記のウェブサイトから購入できます (英語のみ) ↓

http://www.toastmastersondemand.com/

 

 

「日本のために、世界のために何ができるか」
10000か所を周るプロジェクト

くどう みきこ

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You Decide 世界に挑み続ける日本人 トーストマスターズ世界大会2013」への2件のフィードバック

  1. 斎藤正喜

    くどうさん、
    素晴らしい、臨場感の有る、レポートです。
    楽しみました。
    ありがとうございます。
    サイモンこと斎藤正喜です。

    返信
  2. 泉隼太

    くどうさん

    DivisionE Area52 の
    Toyota Friendship Club の泉隼太と申します。

    とても臨場感にあふれる文章素晴らしいです。
    田村さんの大活躍とスピーチにかける思い、
    自分の名誉のためではなく、
    観衆と一体となってスピーチを楽しむ
    和を大切にする日本人らしさを
    アピールできたのではないかなと
    思いました。

    たまたま検索して通りかかっただけでしたが
    素敵な投稿に出会えてよかったなと思っております。

    ありがとうございました。

    返信

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