世界中の恋人たちへー 好きなまま別れないで。

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今日の写真:Downtown in Asheville, NC, United States

 

みなさんこんにちは。

今日は、今回のアメリカ滞在でのある出来事をお話しします。

とても印象深い話かもしれませんが– いたって個人的な内容なので、興味のない人はスルーしてください。

 

数年前、東京で一人の日本人女性とアメリカ人男性が知合いました。

日本のことを全く知らないアメリカ人。

日本に興味をもっている外国人に、東京の観光地を教えてあげようと思っただけの日本人。

彼らは、すぐに意気投合しました。

そして、3週間という短い滞在期間の間に、そのアメリカ人と日本人の間で恋が芽生えました。

アメリカ人男性は帰国してからも、ほぼ毎日その日本人女性にチャットを送り続けました。

そのアメリカ人が住んでいる場所はー ノースカロライナ州、アッシュビル。

日本人女性は、ナッシュビルという街は聞いたことがありましたがどうやらそことは違うらしく、アッシュビルとう地名を聞いたのは初めてでした。

インターネットで調べてみても、その場所のことはあまりでてこない。

他のアメリカ人の友達に「アッシュビルってどんな場所?」と聞いてみても、「さぁ・・・行ったことないなぁ。観光地としては有名だけど、小さい街だし何もないよ。なんでそんなところに行くの?」 と聞かれる始末。

アメリカだけでなく、多くの海外の都市を訪れたことはあるけれど

どこに行っても、感覚的にすぐに受け入れられるものがあった。

でも、アッシュビルって・・・情報が少なすぎてどんな場所だかわからない。

そんなうちに、頻繁にチャットをくれるそのアメリカ人男性のことを、その日本人女性も忘れられなくなっていました。

 

「よし、行ってみるか」

 

この日本人女性の決断に

多くのアメリカ人の知人が反対しました。

「なんでアッシュビルに長期滞在なんてするの?あんな小さい田舎町でそんなことする人、誰もいないよ」

「東京に生まれ育ったあなたが訪れるには、つまらない街のひとつだよ」

「アメリカの南部って差別があるし、治安もあまりよくない。心配だ、やめた方がいい」

 

そんな反対を押し切って

彼女は、「未開の地」アッシュビルを訪れました。

彼女には、日本で片づけなくてはいけない事が残っていたのですが

大きな仕事が一区切りついたことと

この機会を逃したら、今度はいつ長期滞在できるかわからなかったので、トライしたのです。

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多くのアメリカ人でさえよく知らない、小さい田舎町 Asheville は

実際に訪れてみたら、終わりかけた紅葉が街を取り囲み

とても美しい街でした。

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この町の燃えるような紅葉のように、2人の関係も真剣なものになっていきました。

家族からも祝福され、将来の話もちらほらと出始めていた頃

彼女は、ひとり悩んでいました。

 

「今は、どうしても東京に戻らなくてはいけない」

 

人生というのは、いくら最善を尽くしていてもそれぞれ色んな事情があったり、どうしようようもならないことが時々起きたりするものです。

当時の彼女には、「彼女自身でしか解決することができない」

ある事情がありました。

相手の男性にも相談はし、「一緒に乗り越えたい」と言ってくれてはいましたが

その言葉の裏に、彼も大きな不安を抱えていることがわかっていました。

 

「この問題は、絶対に海を越えてはいけない」

「アメリカで日本の問題を共有しても、彼を幸せにすることはできないし私も幸せになれない」

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雪が降らない彼の故郷で、まるでドラマのような「ホワイトクリスマス」の夜

彼の寝顔を横にして

彼女は、いったん東京に戻る決意をしました。

 

その2週間後、

「ごめんなさい。今は、どうしても東京に戻らなくてはいけない。

でも、必ず戻ってくるから待っていてほしい」

 

しかし「いつ戻ってこられるのか」

当時の彼女には、それをはっきりと約束できるだけの余裕はありませんでした。

その後、2人の間には再び10000マイルの距離ができてしまいました。

 

帰国後、彼のことをなるべく考えないように努めながらも、幸いなことに東京という忙しい街は彼がいない寂しさに押しつぶされるほど、彼女にとっては孤独な場所ではなく

風の便りで、彼に新しい恋人ができたり別れたりということも聞き

彼女は自分自身抱えてしまった過去の問題解決のために東京で全力を尽くし、解決し

それでも、アシュビルは日本からは遠すぎる・・・

もう二度と逢うことはないのかな・・・くらいにしか思っていなかったのですが

 

あれだけ、お互い真剣に愛し合ったまま突然別れてしまい

このまま二度と会わずに人生を終えるのは、どうなんだろう?

 

そんなことを思っていた矢先、別件でアメリカに行く機会が訪れ

久しぶりに彼に連絡をしたら、「逢いたい」ということになり

2年半ぶりに、念願の再会が訪れました。

 

どれだけ、この再会を心待ちにしていたか ・・・

そのはずでした。

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しかし、10000マイルという「見えない距離」と「言葉の壁」と

この2年半の間に、お互いの人生はかなり違う方向に進み

今度は、彼が「彼自身でしか解決できない、大きな問題」を抱えていました。

それは・・・以前の彼女が抱えていた「ある問題」とほぼ同じプレッシャーだったのです。

 

具体的に、どんな問題なのか

プライバシーもあるので、ここでは伏せますが

 

2年半前、同じ問題を抱えていたからこそ「彼と一緒になるのをあきらめて帰国した」彼女には、たとえ英語の意思疎通が不十分だと言われようが、今の彼の複雑な状況がすぐにわかりました。

理解しようとすればするほど、こういうときって相手はあせるものなんだな・・・と気が付きました。

おそらく、2年半前の彼女の状況も、彼には同じように映っていたのかもしれません。

久しぶりに逢って、言葉のハンディと双方の食い違い。

分かり合おうとすればするほど、離れていくお互いの心。

今回、彼女が彼の場所で過ごしたのはたった1週間でしたが、

最後の数日はお互い交わす言葉に疲れを感じ、彼女は一人で仕事に励み

「君の仕事で役立つのなら、可能な限り協力したい」と彼がそれに一所懸命それに答え、、

「もはや男女としてではなく、こういう関係でしかシェアできる道はない」

たった1週間の短い期間で、お互い心を裸にして

泣いたり笑ったり喧嘩したり

もし、その場に他の人がいたらーきっと彼と彼女はおかしな関係に写ったでしょう。いや、そうだったはずです。(一緒に会っていた他の知人に 「あなたたち、大丈夫?」 と言われてましたから 笑)

 

2年半前に、あれだけ愛し合ったまま別れ

その気持ちの清算も、お互い十分にできる時間が今回はないまま

とにかく「これだけお互い大きく違ってしまった心と環境の壁を、自分自身の不十分な語学力でどう理解したらいいのか」

相手も「愛していた人が、2年半の間に日本というこんなに遠い国の人だったとは」

大きな戸惑いとギャップを抱えていたでしょう。

そのときに、彼女は理解したのです。

どれだけ、お互い本気で愛し合ったのか

帰国後どれだけ、彼が自分のことを心配してくれていたのか

そして東京に戻ってから、自分がそれに答える余裕がなく、彼に何も期待できなかったこと

彼はその状況に傷つき、2年半経った今、その立場が逆転していていて、彼は自分に一切何も望んでいないこと

だからーやはり「これ以上うまくいくのは無理なんだ」ということを。

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みなさん、もうすでにお気づきだと思いますがーこれは私の話です。

なぜなのかー以前から私には、ここAshevilleという場所に不思議な縁があり(実は彼と知り合う前からその不思議な縁が続いていた、というのは後から知ったことなのですが)

また、Ashevilleを訪れる機会がありそうです。

本来なら、ここまで波乱万丈で気力も消耗して、お互いにこれ以上連絡を取る必要があるのかな?と思うのですが

 

「僕は君の人生のパートナーにはなれないが、君の仕事の成功を心から祈っている。そのためにAshevilleが必要なのなら、僕は喜んで協力したいしそうすべきだ。君がこの町に戻ってくることを楽しみに待っている」

帰国後、彼からそんなシンプルなメールが届いていました。

 

世界中の恋人たちへ --

愛し合っているのなら、何があっても決して好きなまま別れないで。

もし、再会する機会が訪れたとしても

思い出というのは、ときには残酷な武器になり

お互いを傷つけてしまうから。

 

 

今日は、ちょっと重たい話になってしまい、すみません。

本来は、こんなことを書く必要はないのかもしれませんし、

帰国して5日、東京の生活はすでにかなり忙しく

まるで夢の中で起きたような話なのですが

 

自分自身、このことで数日ブログも更新する気になれず

しかしまた、Ashevilleに訪れる機会も出てきそうなので

気持ちを切り替えて、明日からまたいつも通りブログを更新します。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

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くどう みきこ

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