海外から見る 「ポジティブシンキングの落とし穴」

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今日の写真:Kentacky Road ,West Asheville
「トレイラー」と呼ばれる車で移動しながら生活を続ける若者たちが世界中から集まる、とても自由な場所である。
日本人が一人で行くのが簡単な場所ではないが行ってみるといい。
こういう場所こそ、「現地に飛び込まないと」絶対に経験できない面白さがある。

 

 

みなさんこんにちは、くどうみきこです。

8月最後は、他の場所への移動や飛行機の移動などでブログが更新できず、すみませんでした。
今回の旅は2週間だったのですが、
「とにかく、色々なことが起きて」
1か月以上の気力と体力を消耗したような、かなり内容の濃い旅でした。

普段から、日本人問わず
色々な国の人との交流が多い私ではありますが

とはいっても、日本社会で働き、生活しているわけですから
日本を中心に見ていることはもちろんなわけです(当たり前のことなのですが)

特に、ここ2年間は金融業界(生命保険会社)に身を置いていたこともあり、
細やかな「気配り、目配り、心配り」というものを徹底的にたたきこまれました。

その中でもとくに毎日のように言われたことは
「ポジティブシンキング」。

断られるのが当たり前な営業という仕事を続けるにあたり、とても重要な考え方だと思います。
お陰様で、何か嫌なことがあったくらいで落ち込むことはなくなりました。
ストレスでつい何かに走る、暴飲暴食するーということもなく
厳しい世界に身を置いていた分、心がシンプルでタフになったと思います。

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「すべては考え方を変えればうまくいく」
「とにかく行動する」
「お金持ちになって自由になる」
「人生で成功する」
「毎日最高、今すぐ実行」

など、「理論より情熱」に重きを置くポジティブシンキングは、とくにこれから「新しい環境に飛び込む、または自分を変えたい」という人たちには
仲間もできて、とても楽しいライフスタイルが広がるのではないかと思います。

そこで、気が付いたんですね。
「考えをみんなで共有し、楽しめる日本社会」って素晴らしいんだなぁ、と。

これは、日本という国が
「和を重んじる」文化があるからこそ

一人の強力なメンターの存在に、みんなが迷いもなくついていき
同じ目線で素直に行動し、力を出せる結果なのです。

色々な移民がごった返し、人種差別やドラッグの問題、宗教の考え方、
日本人は慣れないとなかなか理解が難しい「クリティカルシンキング」
(批判的な考え方—ここでは、MBAで教わるクリティカルシンキングとは違う意味合いでとらえています)
の中でどう自分を主張するか
(これは、「ディベート」という文化が根付いている国だからこそなのでしょう)

もし「そんな社会の中で」ずっと生きていくんだ、ということを想像してみると
「私はできる、私は成功する、私は行動する、今日も最高、今すぐ実行」
というような「根拠のないポジティブシンキング」は、いくら「結果を出していても」
それだけのプロセスしか相手に訴えられないのだとしたら、社会に属する人間として未熟・・・
という評価が下されるだけなんだ、ということに気が付いたからなのです。

 

ズバリ、ここに「日本なら通用するけど、海外では通用しない」
=日本人が、海外で通用しにくい原因となっている

ポジティブシンキングの落とし穴があるのです。

 

今回訪れたアメリカという国は、未婚の子持ち女性が普通に働きながらローンを抱えて広大な土地と家を買い、
90歳近い一人暮らしの女性が、世界中から来る「国際電話を装ったスパム被害」と一人で闘い、解決し、生きていかなくてはいけない。
(なぜ日本という国が平和なのかーそれは、取得するのが難しい「日本語」に国が守られているからなんだ、ということを痛感しました)
マリファナ漬けになっている公務員、誤って車を降りたら「拳銃が付きつけられる」場所なんでそこらにある。

そんなことが「いたって普通」の社会であり、そこに気負いはないのです。

そんな中で、「私はできる、私は最高!成功する!」と心を鬼にして唱えていても
いったい何が残るのでしょうか。

それよりも、「自分を守る」
「相手の痛みを理解する」
「日本人として全く理解しがたい、相手の環境を理解するためにまず相手の話を繰り返し、肯定する」

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(West Ashevilleでは自給自足も可能。ということは、この鳥たちは「食べられるために」飼われている。)

 

それを「うなずいて聞いているだけで、自分の意見を返さないと」
「自分の意見がない」と思われてしまうのがアメリカという社会ですが

そのために、ポジティブシンキングが根付いている欧米社会で

Oh Yes, Yes,Yes!

という、ただの「イェスマン」にならないためにも

「ポジティブシンキングも自己責任」

ということを、きちんと理解しておきましょう。

 

 

「日本のために、世界のために何ができるか」
10000か所を周るプロジェクト
くどう みきこ

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